ジオエコノミクス・レビュー™

ビジネスパーソンのための地政学入門

特別編:日本企業8大グローバル・リスク 2018年版

あけましておめでとうございます。 新年を迎えるにあたって、2018年のグローバル・リスクをリストアップしました。お正月の読み物として頂けましたら幸いです。 ジオエコノミクス・レビューの考える8大リスクは以下の通りです。 政治的リスク1. 北朝鮮危機2.…

第33号 北朝鮮に中国特使派遣:今後の注目日程

11月17日、中国側の特使が北朝鮮に派遣されました。米朝対話についても議題に上ったと見られています。今後、以下の日程が注目されます。 11/20の週前半 アメリカが北朝鮮を「テロ支援国家」に再指定するか判断 再指定を先送りすれば、北朝鮮からも好反応が…

第32号 年内の北朝鮮有事はあるのか!?

年末から来年にかけて高まる朝鮮半島の軍事的緊張 10月28日午前、日米の政府関係者や有識者が国際関係や安全保障について話し合う「富士山会合」(日本経済研究センター、日本国際問題研究所共催)が始まりました。日本経済新聞によれば、小野寺防衛大臣は「…

第31号 安保理で制裁決議が全会一致で採択。北朝鮮の次の一手は!?

今号の趣旨 日本時間の9月12日、国連安保理が全会一致で対北朝鮮追加制裁を決議しました。今号ではその意味について考えてみたいと思います。 制裁の中身 米国が当初提示した「最強の決議」案の中で、中ロが反対する部分については修正されたようです。主な…

第30号 なぜ北朝鮮は日本上空を通過するミサイルを発射したのか!?

8月29日早朝、北朝鮮が日本上空を通過するミサイルを発射しました。今号ではその意味について考えてみたいと思います。 北朝鮮は非常に合理的で計算高い 北朝鮮の意図はいくつか考えられますが、大きくは①外交上の目的と②安全保障技術上の目的に分けられます…

第29号 アメリカは北朝鮮と対話する気があるのか!?

第27号にて、「もう1つ、北朝鮮が提供し得る譲歩があります。それは上述の「②アメリカから先制攻撃を受けたとしても反撃できる能力」に関わるものです」と述べました。今回はその意味について考えたいと思います。 「朝鮮半島の非核化」を前提条件から外せる…

第28号 なぜ北朝鮮はグアムへのミサイル発射をやめたのか?

金正恩氏は8月15日、グアムへのミサイル発射計画に関し、「アメリカの行動をもう少し見守る」と述べ、すぐにはミサイルを発射しない意向を示しました。これらの意味合いについて考えてみたいと思います。 金正恩はなぜグアムへのミサイル発射をやめたのか 今…

第27号 北朝鮮は何を望み、今後どういう手を打つのか!?

北朝鮮は何を目指しているのか? 北朝鮮が目指しているのは、 ①アメリカ本土を核兵器で攻撃できる能力を獲得し、 ②アメリカから先制攻撃を受けたとしても反撃できる能力を有したうえで、 ③平和協定を締結すること でしょう。 北朝鮮は核兵器を保有せず、つい…